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【TALK】MONO「なるべく派手な服を着る」

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080222_tsuchida.jpg1月某日、MONO「なるべく派手な服を着る」の記者懇親会がありました。六人兄弟で四つ子の久里家、おかしなルールがたくさんある久里家、謎の食べ物たまり鍋を愛する久里家、増築を繰りかえした迷路のような実家に、愛すべきダメ兄弟6人と恋人と妻たちが勢ぞろいして起こる、ちょっと愚かでちょっとイイお話。代表で、作・演出も手がける土田英生さんにいろいろ聞きました。
※少し内容に触れられている部分がありますので、何も知らずに見たいという方はご注意くださいね。


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登場人物は、男六人兄弟とそのうちのふたりの妻、それから五男の恋人。いちばん上から4人が四つ子で、末っ子の六男だけが養子なんです。この4つ子たちはものすごく仲がよくて、顔は、実際他人同士の役者がやるのでちょっと違うんですが(笑)、自分たちは非常に似てると思い込んで、「そっくりだよな俺たち!」って言ってる。一番下の六男が養子だということで、この四つ子がその六男を猫かわいがりにかわいがっているんですね。そういう愚かな兄弟たちが父親のいまわの際に久しぶりに実家に全員が集まります。父親が死んでいろいろなことがわかるにつれ、今まで思い込んでいたことが、ほんとに思い込みだったことがわかってきて、最終的にはみんな少し呪縛から逃れられるという話ですね。
自分で言うのもなんなんですけど、今回かなりいいなっていう感じはしてるんですね、芝居を創っていて楽しいです。

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タイトルの「なるべく派手な服を着る」というのは五男のつぶやきですね。彼はなぜか存在感がない。兄弟たちはすぐに名前を忘れるし、彼がいなくても何かをはじめてしまうし、とにかく彼の存在というものをすぐに忘れてしまうんですね。五男もそのことは自覚していてなるべく派手な服をきて常に自分の存在感をアピールするように心がけているんですけど、それでも忘れられてしまう。肝心なのは、なるべく、というところなんですね。これが思い切って派手な服を着られるくらいの人間であれば、そんなに苦労することはないんです。大声出したりしたらちゃんと見るんですよ、みんな。透明人間ではもちろんないので。見えるんですけど兄弟は名前すら出てこないわけです。そういうのが繰り返されて彼もどんどん自信をなくしている。彼がそういう呪縛から少し逃れるという話になります。

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もともとは「ひとりとばして誰々」みたいなタイトルにしようと思っていたんですね。それは、僕自身がすごくコンプレックスが強いんですね。他者に自分がどう映っているかが気になって仕方ない(笑)。いいことは自分の心に届いて来ずに、だいたい否定的なことだけがいつも自分の心に届いてくる。写真なんかでも右から誰々誰々、ひとりとばして誰々みたいに、そのとばされてる人が自分に見えて仕方がないというか、常に自分が忘れられているような気がしてしまう。さいしょはそういう人物をデフォルメして描こうと思っていたんですけど、だんだん登場人物全員がいびつな感じになってきて。どの登場人物もなにかしらゆがんだ自己像みたいなのを持っていて、他人に規定されることでしか自分自身を確認できない。その確認の仕方っていうのがそれぞれいびつで、どうしてもそこから逃れられない人達の話になりました。

080222mono_midashi04.jpgあと見所としては舞台美術ですね。家族の関係の複雑さを示すように増築を繰り返した家で、普通には歩けないんですね。廊下を通っても台所にはいけないとか、風呂に入っていた人がいきなり外に出てしまったりとかですね。ちっちゃい家なのにその中で迷う(笑)。

↓続きます!


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