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アニメーションはダメージコントロール。

 Park Styke無事に幕を閉じました。多数のご来場ありがとうございました。
4日間連続、音楽、アニメーション、コメディと様々なジャンルが集まった今回のパークスタイル。毎日、表現者や企画者達に刺激されっぱなしで少々焦りを感じます…

中でも個人的にはアニメーションスープでのカイロプティック商會・小崎泰嗣さんの「手廻し活動写真」のパフォーマンスはすごく印象に残りました。現代のコンピューターベースで作られる映像、フィルムを使った実写アニメーション、また手書きのアニメーションであっても一度デジタル化されたものは元のメディアの物質的なルールから開放されて、いつまでも変わらずデータとして残りますよね。でも、フィルムに代表されるようなアナログなマテリアルは、時間と共に劣化や錆びが発生してしまいます。何十年もの時間を経てカビだらけになったフィルムは見事にサルベージされ、小崎さんオリジナルの台詞(メチャメチャ面白い!)と共に息を吹き返すアニメーションは非常に感慨深いものでした。

「記録」とは一定の時間と記憶を留めておくことが出来る装置であるとおもうのですがアナログメディアは時間の経過と共に変化し、いずれ消えてしまいます。もともと自然の秩序に逆行することに人は快感を覚えますが、その方法として最強の記号化−デジタルという魔法を身につけました。しかし完全に記号化されエントロピーの概念を全く無視するデジタルという奴はいずれ私達の「記憶」と「記録」の境界を無くしてしまうのでは無いでしょうか。人間はどんどんデジタルに犯され、蓄積する一方で忘れていくことも出来なくなるのでは…
記録と表現はまた別問題ですが、人間はこの葛藤にどう立ち向かっていくのでしょうか!?

形あるものが錆びて、風化し、砂になり、ノイズと化しまた違うものとして生まれ変わる秩序はいつしか失われ…って
あら、いつのまにか来月の黒田武志作品展の説明のようになってしまいました。

アニメーションスープの2日間はちょっと新今宮に来てしまたかのような雰囲気もあったりして…横目に映るのはジェットコースターではなく赤い観覧車でしたが、同じ8階つながりの某アートスペースがちょっと懐かしくなりました。こーゆー表現活動を発信出来る場が少なくなってしまったんだなぁ…と。
やっぱりいいものは沢山の人が観るべきだし、いろんな場所にあるほうがいい。発信していく側としても、情報を広く分かり易く伝えていけたらと思います。


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